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マヌカハニー研究者・ピーターモラン教授のレポート

口部健康を促進するためのはちみつの潜在力

引き続き、世界的に有名なマヌカハニーの研究者、ニュージーランド ワイカト大学のピーター・モラン教授の研究レポートをご紹介します!

  1. 概要
  2. 序説
  3. はちみつの特徴
  4. はちみつの治療的特性
  5. はちみつの歯科における治療の潜在性
  6. はちみつは歯に有害か
  7. キャンディーの砂糖を変えてはちみつに

はちみつは歯に有害か


この件では昔から多くの議論がある。ほとんどが粗糖対精製糖の議論である。時に、はちみつが抗バクテリア性があるという認識がこの議論に入ってくる。
しかし、結果はいつもあいまいである。いつも考慮に入れられていないのは、はちみつがその抗バクテリア力において、(種類により)実に様々な差異があるということである。
最近の研究では、高いレベルの抗バクテリア性を持ったはちみつを選択したが、もしこれを原料として、精製された砂糖の代わりに使用しキャンディーを作れば、歯の健康、保護のためにいかに有用であるかがわかる。
発酵した高い糖分のはちみつを使えば、カリエス誘発性(CARIOGEMC)があると想像される。
動物を使い多くの研究者がこれを調べた。しかし、たった二つの報告書がはちみつの抗バクテリア性の特質を知っていたことを示す。
他の報告では、はちみつの抗バクテリア性の効力に関して触れていない。蜜源も唯一つ、意味なく選んだものであった。
三つの研究では、蜂蜜はショ糖と同じくカリエス誘発性があるという結論であった。
他の二つの研究では、蜂蜜はショ糖よりもさらにカリエス誘発性が高いという結論であった。
その他の研究は、蜂蜜はショ糖よりも、う蝕原性がかなり低いとした。
ショ糖との対比において、モデルシステムを使って実験した。糖分を唾液に加え、リン酸カルシウムの中で培養してみた。
この研究では、三つの異なった、しかし特に選択されたわけではない蜂蜜が使われた。そのうちの二つはショ糖よりも多くのミネラルが分解した。しかし他の場合は、ショ糖よりも少なかった。
他の研究で口部バクテリア成長をしらべるため、はちみつの効果を調べるテストを行った。蜜源は一つのものをランダムに選択した。
一つの研究では、7種類の口部レンサ球菌に対して行われたが、結果は最低抑制濃度が、STREP. ORALISで12%、STREP. ANGINOSUS17%、STREP. GORDONII、MUTANS、SALIVARIUS、SANGUIS、SOBRINUSで25%であり、これはショ糖の場合と同じであった。
最低抑制濃度は、STREP. MUTANSが25%、STREP. SOBRINUSが35%であった。多少の抗バクテリア作用があったにしても、糖分含有量の浸透効果を超えるものではないことを示している。
この研究結果から、唾液の中のバクテリアの数値は5mlのはちみつを4分間口の中にいれ、1時間あたり40%減少することがわかる。
しかし、これは唾液がバクテリアを洗い流した可能性もある。
色々なはちみつが使われた研究では、STREP. MUTANSの成長の抑制力は蜂蜜の中の過酸化水素の量に相関関係があることがわかった。
バクテリアにより乳酸の生産量の度合いもはちみつの中の過酸化水素の量に関係することがわかった。STREP. MUTANSではデキストランは作られないが、ショ糖では作られることが観察された。

最近、カリエスの原因となる色々な種類のバクテリアに対するはちみつの最低抑制濃度を調べる検査が実施されたが、これは抗バクテリア作用を標準的レベルを持つはちみつが選択されている。
市販されている何百種類のはちみつが使用された。
その結果、STREP. MITIS、STREP. SOBRINUS、LOCTOBACILLUS CASEIIに対するはちみつの最低抑制濃度はそれぞれ、7%、7.5%〜8.5%、8〜12%であった。
それらのバクテリアによる酸の生産は同時に抑制された。ショ糖から生産されたものと比較し、濃度10%のはちみつはレンサ球菌の場合、酸の生産が75〜80%減少し、L. CASEII菌の場合は30%減少する。はちみつの10%溶液からはデキストランは生産されない。
濃度10%のはちみつを10%のショ糖を含む平均的溶液に加えるとショ糖からのデキストランの生産は75%〜89%抑制される。
したがって、はちみつが発酵した糖分を多量に含むことでカリエス誘発性があったとしても、抗バクテリア性を持つ高いはちみつを選べば、カリエス誘発性のバクテリア抑制ができ、歯に害を与えることがないと結論づけられる。しかし、実際に実験を行ってみる必要はある。

口部健康を促進するためのはちみつの潜在力 『キャンディの砂糖を蜂蜜に』へつづく

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