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マヌカハニー研究者・ピーターモラン教授のレポート

口部健康を促進するためのはちみつの潜在力

引き続き、世界的に有名なマヌカハニーの研究者、ニュージーランド ワイカト大学のピーター・モラン教授の研究レポートをご紹介します!

  1. 概要
  2. 序説
  3. はちみつの特徴
  4. はちみつの治療的特性
  5. はちみつの歯科における治療の潜在性
  6. はちみつは歯に有害か
  7. キャンディーの砂糖を変えてはちみつに

はちみつの歯科における治療の潜在性


体の傷の手当てにみられる蜂蜜の治療効果は、抜歯あるいは口部外科、口部感染の治療にも有効ではないかという暗示をしている。口部外科にはちみつが使用された論文が発表されている。
これは埋伏した第三臼歯を外科的に除去し、傷口を閉じる前に歯腔(SOCKET)にはちみつをつめるというものである。これは痛みが少なく、術後の不都合も少なく、腫れも少なかった。
このような症例は、はちみつが唾液の中で溶解し、長い間持つわけではないので、効果はかなり制限される。
もし歯腔の中に長い間置いておければ、体のほかの部分で効果があるように歯腔の中での感染予防に効果があるはずである。レンサ球菌(STREPTOCOCCI)の成長を妨げることによってDRY SOCKETの進行を妨げることができる。抜歯した時に形成される線維素凝塊(FIBRINCLOT)をバクテリアが除去する蛋白分解酵素(PROTEASE)の作用によるものである。

開発されたゲル状はちみつ(PCT特許、ワイカト大 2000年12月) を原料とする新案の膏薬は、口部粘膜に接着し、唾液に溶解するのも遅いためこれに有効であり、また口部潰瘍にも有用である。
臨床試験は未だ完全な状態ではないが、一般の発表では成功していると言われている。抗細菌効果に加え、はちみつは体の他の部分 傷口、やけどで証明された様に痛みを早く和らげる効果がある。
このゲル状はちみつを使って歯茎の腐食やあごの外傷から生ずる痛みを急速に和らげた。
これは、通院の治療では6ヶ月経っても治療されなかった。この場合、ゲル状はちみつは感染した部分につめられ、その上にガードをかぶせた。感染症状は1ヶ月で完全に治った。

はちみつは非炎症作用があるから、当然歯周病の治療薬として使える可能性がある。
抗バクテリア作用は病因を取り除くことで歯周病の非感染治療になるとし、また非炎症作用は肉部組織、骨の腐食の直接の原因をブロックする。
さらに白血球に対し働きかけることで有益なのは、ある種の歯周病は免疫細胞の機能不全が原因で起こり、病原体がチェックされず直接組織にダメージを与えるからである。
さらに、免疫細胞不全はフリーラディカルや炎症の副産物を発することで、組織に同時並行的に害を与えることがある。
最初の炎症反応はバクテリア細胞壁の構成物により引き出されるが、活性化した食細胞から発生するある種の活性酸素、すなわちフリーラディカルがさらに炎症反応を引き出すシグナルを与える。
歯周病の常に炎症を起こしている状態で腐食のダメージがあるが、これは炎症反応に連続的刺激を与えているバクテリアを除去するか、あるいは過剰な炎症反応をブロックすることで避けられる。
また、抗酸化剤を使って歯周組織を炎症反応で発生したフリーラディカルで守ることもできるはちみつは、多量の抗酸化剤を含んでいる。(BATTINO他 1999年)
はちみつは多量の抗酸化剤を含んでいる。そして感染を直接的に除去する非炎症作用を行う。(MOLAN 2001年)
はちみつは歯周病を処理するのにさらに有益なことは、顆粒形成、上皮形成を促し(MOLAN 2001年)、バクテリアやフリーラディカルが起こす損傷を修復するからである。
はちみつの非炎症作用と組織を修復する効果は癌などの放射線治療や化学療法が原因となる口部の状態を救助するのに有益である。
皮膚に対する熱のやけどに対する学会の発表では、はちみつが炎症を軽減し、この非炎症作用は放射線治療によるやけどをも最低限にすると言っている。さらに、放射線療法の際の口内炎の痛みをも軽減するとしている。
さらに、癌治療を化学療法で行った際に胃を守る役割を果たすともしている。
はちみつの作用のメカニズムは他の薬によって引き起こされる胃の粘膜に対するダメージを守る。これはまさに非炎症作用のためであるとしている。
しかし、はちみつを口の中で治療に使うのが実際に難しいのは、それを障害のある場所に固定してつけることである。歯周病治療の場合、可能性として前述のゲル状蜂蜜のやわらかい膏薬を使い歯肉の間を定期的に塗るという方法がある。
傷の治療の経験からすると、はちみつが持つ抗バクテリア、抗炎症性の物質が塗布した部分から組織の奥まで入っていくのである。
もう一つの可能性は、はちみつを歯磨きの代わりに使うことである。(はちみつの中には歯の擦傷剤が入っていると考えられる)
限局性の病巣には、はちみつを原料としたキャンディーを使い、時間をかけて口部組織に接触させる方法もよい。はちみつを使ったキャンディーは口臭の除去に有効である。傷口の悪臭除去を直ちに行う。
これは単なる抗バクテリア作用によるものでなく、バクテリアはアミノ酸よりも蜂蜜の中のブドウ糖を好んで利用し、臭いの悪いアミン類や硫黄化合物よりも乳酸を作り出すからである。

口部健康を促進するためのはちみつの潜在力 『はちみつは歯に有害か』へつづく

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