マヌカハニー研究者・ピーターモラン教授のレポート
口部健康を促進するためのはちみつの潜在力
引き続き、世界的に有名なマヌカハニーの研究者、ニュージーランド ワイカト大学のピーター・モラン教授の研究レポートをご紹介します!
- 概要
- 序説
- はちみつの特徴
- はちみつの治療的特性
- はちみつの歯科における治療の潜在性
- はちみつは歯に有害か
- キャンディーの砂糖を変えてはちみつに
はちみつの特徴
はちみつはハチが実に色々な植物から集めた蜜(NECTAR)であるが、これは水分を蒸発させることにより濃縮され、主に水分17%、果糖38%、ブドウ糖31%、その他等分10%、各種微量要素(ビタミン、アミノ酸、ミネラル)を含むPH4以下(WHITE 1975年)の飽和、あるいは超飽和溶液である。
蜜(NECTAR)をはちみつ(HONEY)に加工するのに、その熟成期間ハチは自分の酵素を使う。
この過程の一つでは、蜜(NECTAR)の中のショ糖を果糖やブドウ糖に変化させる一つの転化(INVERTASE)であり、その結果はちみつのショ糖の含有量は総糖分のたったの1%となる。(WHITE 1975年)
他には、グルコースオキシダーゼがあり、ブドウ糖からグルコン酸と過酸化水素を形成する。この酵素は熟成したはちみつの中では不活発であるが、蜂蜜が希釈され、はちみつに抗バクテリア作用を付与すると再活性化する。(MOLAN 1992年)
作られた低水準の過酸化水素は、これでも抗バクテリア作用を持たせるのに十分である。(MOLAN 1992年)
しかも消毒剤として使われる過酸化水素の3%溶液の1/1000の濃度であり、体の組織に接触しても炎症を起こしたり損傷を与えることはない。
植物性の分泌物であり、はちみつは多様な植物の化学物質を含んでいる。
これらのものの一つは抗酸化剤であり、はちみつの中で形成される過酸化水素に起因するフリーラディカルに対する防御作用を行う。その他は、過酸化水素の作用を増進する抗バクテリアの特性を有する。(MOLAN 1992年)
過酸化水素を作る蜂蜜の中の酵素は熱や光にさらされると、不活発となる。したがってはちみつの抗バクテリア性は加工や貯蔵の条件によって大きく左右される。
また、時にクリアーな液状はちみつを生産する際に用いられるケイソウ土のフィルターに吸収され酵素が除去されることもある。
生のままのはちみつ(無減菌でフィルターを通していないRAWな状態)はもっとも高い抗バクテリア作用を持っていると考えられている。しかし、未加工(生のまま)のはちみつでも蜜源の種類によって抗バクテリア性作用の水準は大きく異なる。
多くの研究者達が実験を重ね、色々なバクテリアと色々な蜂蜜を使い希釈の度合いとバクテリアの抑制力の関係について調査を行った。
最低抑制濃度(MIC)は、ある研究では25%であり、また他の研究では20%、さらに50%というものもある。これらの研究は、ある種のはちみつは他のはちみつに比較し100倍の抗菌作用があることを示している。
もちろんのこと、抗バクテリア剤として用いる場合、細心の注意をもってはちみつを選択することが必要とされる。
口部健康を促進するためのはちみつの潜在力 『はちみつの治療的特性』へつづく |